サムゲタン


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更新日:
 2008年7月31日


◎サムゲタン、サンゲタン(参鶏湯:삼계탕)
 若鶏のお腹の部分にもち米やニンニク、朝鮮人参を入れて煮込んだ料理。

 生後数十日の若鶏の内臓を抜き、その中にモチ米、ナツメ、栗、高麗人参などを詰めて、鶏肉がとろけるぐらいに長時間、煮込んだ料理です。ケサムタン(鶏参湯)とも呼ばれます。参鶏湯の「参」は高麗人参の「参」を表し、高麗人参と鶏を煮込んだスープという意味です。
 若鶏の腹に具を詰めた後、ネギ、ニンニクなどとともに、骨が自然に外れるくらいまで柔らかく煮込みます。調理の際、味付けはほとんどされていないため、食卓で食べる人が、好みに合わせて塩や胡椒で味付けします。
 鶏一匹をまるまる使うサムゲタンは、漢方の王道的存在である高麗人参、ニンニク、ナツメや、クリなどと一緒に煮込でいますので、数ある韓国料理の中でも特に栄養価が高い“ポシン(補身)料理”として、韓国人に親しまれています。補身料理とは、暑い夏に体力、疲労の回復のために食べる健康料理のことです。日本で、ウナギを食べるのと同じことですね。
 韓国には、毎年夏にポンナル(伏日)と呼ばれる日が3日あります。これは、夏至から数えて3度目の庚の日である「初伏(チョボック)」、4度目の庚の日である「中伏(チュンボック)」、立秋後初めての庚の日である「末伏(マルボック)」の3日で、これらを総称して三伏(サムボック)と言い、この初伏から末伏までの期間が1年で最も暑い時期とされ、その期間のことも三伏(サムボック)と呼びます。また、この期間の暑さをサンボットウィ(三伏の暑さ)と言います。この三伏(サムボック)の時に、韓国では夏バテ対策として、サムゲタンを食べることが多いようです。
 この時期のポシン(補身)料理には、サムゲタン以外にも犬肉を煮込んだ補身湯(ポシンタン)や、ドジョウをスープにしたチュオクタンなどがあります。
 また、高級なサムゲタンもあります。通常、サムゲタンといえば白い、普通の鶏です。高級なサムゲタンは「オゴルゲタン」と言われ、いわゆる日本の烏骨鶏を使った料理です。カラスのように真っ黒な鶏肉にサムゲタンと同じように腹にもち米や高麗人参、ナツメなどを詰めて煮込んだ料理です。烏骨鶏のサムゲタンは、普通のサムゲタンの1.5倍以上の値段の高級料理です。