ポソッチョンゴル


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更新日:
 2009年10月22日


◎ポソッチョンゴル、ボソッチョンゴル(버섯전골)
 キノコ鍋。

 ポソッチョンゴルとは、きのこをメインにした鍋料理です。「ポソッ(버섯)」は「きのこ」で、「チョンゴル(전골)」は漢字で「煎骨」と書きますが、「鍋料理」を意味しています。したがって、「きのこ鍋」なのです。韓国でとれる様々なキノコを鍋に入れて煮て食べる料理です
 一般的に、よく使われているキノコは、シイタケ、平茸、エノキ茸、マッシュルーム、エリンギなどです。韓国では東北部を中心に松茸がとれますが、希少であるため値段が高く、また上質のものは海外へ輸出されることも多いため、松茸を入れたポソッチョンゴルは高級料理となっています。
 韓国では古くから、霊芝(マンネンタケ)、茯苓(マツホド)といったキノコを薬として利用していました。これ以外にも、山や野に自生する様々なキノコは、貴重な食材として古くから食べられていたと思われます。
 18世紀に書かれた『増補山林経済』という書物には、平茸の調理法として鍋料理が記録されており、他のキノコも同様の調理法で食べられると書かれているそうです。ポソッチョンゴルが食べられるようになった時期は定かではありませんが、書物からも、キノコを鍋料理に仕上げる調理法は、かなり古くから存在したと推測できます。
 韓国でも日本同様、キノコは秋の味覚として親しまれています。現在は1年中キノコが栽培され、季節を問わず食べられるようになりましたが、秋の訪れを感じさせてくれる代表的な料理といえば、ポソッチョンゴルだと言います。ポソッチョンゴルは、家庭でも作られているほか、鍋料理を出す専門店でも食べることができます。キノコ以外の具としては牛肉、豆腐、野菜などが入れられ、粉唐辛子などでピリ辛に味つけられ、お酒のつまみとしても食べられています。
 ポソッチョンゴルと非常に相性が良いといわれるのが、カルグクスとよばれる韓国式の手打ちうどんです。キノコなどの具を食べ終えたあと、うまみたっぷりのスープにカルグクスを入れて締めに食べたり、最初から具の一つとしてカルグクスを加えて食べる場合もあります。また、ポソッチョンゴルの締めとして、カルグクスではなく、スープに御飯を入れて食べる場合もあります。