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雑学の宝庫
更新日:
2009年11月7日
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◎キンパッ、キンパプ、キムパッ、キムッパップ、キムパプ(김빕)
韓国式海苔巻き。
キンパッは、海苔で御飯と具を巻いた韓国式のり巻きで、「キム(김)」は「海苔」、「パッ(빕)」が「御飯」という意味です。直訳すると、「海苔御飯」ですが、いわゆる「海苔巻き」です。
軽く炙った海苔の上にゴマ油と塩で味つけをした御飯とタマゴ、ニンジン、キュウリ、牛肉などの食材を味付けして炒めた具を乗せて、巻きます。日本の海苔巻きとは異なり、酢飯を使うことはありません。
具は、ホウレンソウのナムル、タクアン、ハム、牛肉のソボロやエゴマの葉などが一般的ですが、最近はチーズやツナなど、洋風の食材も人気です。また、海苔を内側に巻き、御飯を外側にしたヌードキンパッと呼ばれるものや、薄焼き卵で巻いたケランマリキンパッなど、様々な種類のキンパッがあります。
イカの和え物とカットゥギ(大根の角切りキムチ)をおかずとして添えた、具が入っていない細巻きのキンパッもあります。これは、韓国東南部の港町、統営(통영:トンヨン)の忠武港(충무항:チュンムハンに住む漁師の奥さんが考案したのが始まりと言われています。
今から約70年前、忠武港のある漁師が忙しくて、いつも食事の代わりにお酒を飲んでいたので、奥さんが心配し、普通のキンパッ(海苔巻き)を作ってお弁当に持たせたそうです。しかし、「中の具が冷めて、美味しくない」と、喜ばれず、結局、お酒を飲むことを止めさせられなかったそうです。そこで、この奥さんは、御飯と具を別にしたキンパッを作って持たせたところ、今度はちゃんとキンパッを食べて帰ってくるようになったそうです。この話が忠武の漁師たちに広がり、忠武の漁師たちは、具のないキンパッと簡単な料理を昼食、あるいは間食に食べるようになったのだそうです。この冷めても美味しいキンパッの噂が全国に広がっていき、忠武キンパッ(충무김빕)として知られるようになっていったそうです。
最近は、テイクアウトもできるキンパッ専門店がたくさんあります。また屋台でも1本1000W程度で買える軽食として人気があります。屋台のキンパッは少し細めが主流で、専門店のキンパッは日本の太巻きのように太いものが多いようです。トッポッキと一緒に頼んでトッポッキのソースを付けて食べる人や、ラーメンと一緒に食べる人もいるなど、定番料理の一つです。
・忠武キンパッ(충무김빕:チュンムキンパッ)
一般の海苔巻きに比べ、簡単には腐らず、携帯が便利なチュンムキンパッは、もともとは忠武の街の漁師が船の上で急いで食べるために作られたものです。チュンムキンパッの味はイカ(またはタコ)の新鮮さと海苔の質によって変わってきますが、一般のキンパッとは違って、海苔の上に味付けしていない御飯を乗せて巻くのが特徴です。このキンパッを活きのいいイカのコチュジャンとからめて一緒に食べるのが一般的です。親指ほどの大きさに巻いた海苔巻きに大根のキムチ、辛いタコの和え物を合わせると独特な味のチュンムキンパッができます。
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